どうしようもないクズ男の半生記

今年で40歳になり、人生を折り返そうとしているクズ男の半生記です。

【出逢い編15】用心深いね!

近くに住んでいるのに、特に会うこともなく、電話で話してばかりだった僕は、有美を食事に誘う事にした。

 

もうこの時点で結構仲良くなっていたので、すんなりと了承。

ただ、小学2年生の弟も連れてくる、というオマケ付きだ。

 

当然、弟に会うのは初めてで、どんな子か興味津々で、2人を迎えに行く。

しかし、まだ家の場所は教えてくれず、待ち合わせは駅前だ。

 

駅前に着くと、もう2人は待っていた。2人を乗せて、何が食べたいか聞く。

 

「何食べたい?」

「何でもいいよ。」

 

出た!女性特有の「何でもいい!」

大体、女性の「何でもいい」は何でもよくないものである。

 

何を食べに行こうか、考えていると、今まで一言も声を発さなかった弟がボソリ。

 

「ハンバーグ食べたい...」

 

弟よ!ナイスである!

 

こうしてハンバーグ屋さんに向かった3人だったが、結局、ハンバーグを食べたのは僕と弟の2人だけで、有美はジュースだけという、なんだかな~、という感じで初食事は終わったのである。

 

だいぶん仲良くなったとはいえ、やはりまだ僕に警戒心があるのだろうか?

 

そんな事を考えながら、2人をいつものように駅前まで送り、僕は1人家へ帰るのであった。