どうしようもないクズ男の半生記

今年で40歳になり、人生を折り返そうとしているクズ男の半生記です。

【出逢い編10】ゴミ溜めみたいなとこなんで

帰宅ラッシュの中、2人は好きな芸能人の話や、好きな音楽の話で盛り上がっていた。

 

家の場所的には、彼女の降りる駅は僕が降りる駅の1つ向こう側なので、僕が降りる駅でとりあえず2人とも降りて、車で彼女の家まで送っていくことになった。

 

住んでいたマンションの駐車場に着いて、車のエンジンをかける。

 

普通なら、

年頃の男子なら、

下心があるのなら、

あわよくばという気持ちが少しでもあるのであれば、

 

「家、寄ってく?」

 

となるのだが、そんな軽い男に見られるのも嫌で、どちらかというと、もっと話をしたい気持ちの方が強かった。

 

「ほんまやったら、寄ってく?っていいたいとこやねんけど、今、ゴミ溜めみたいな状態やからまた今度ね。」

 

この時の自制心、自分で自分を褒めてあげたい。

 

これは後日談だが、この時、家に誘わなかった事で僕の事を見る目も変わったらしい。

 

といっても、それだけで警戒心が無くなる訳でもなく、家まで送るつもりが、家の場所を知られたくないのか、駅前で降りていった。 

結局この日は、ただ一緒に帰ってきて、話をしただけだったが僕としては大満足な1日だった。