どうしようもないクズ男の半生記

今年で40歳になり、人生を折り返そうとしているクズ男の半生記です。

【青春爆走編08】爪跡残せず!の巻

こういう女の子がらみの時は、タツヤははっきり言ってあてにならない。

なので、タツヤグリーンはほっといて、タクブルーのソロ攻撃に出ることに。

 

「オッス!俺、タクってゆうんやけど、●●さんの友達やねんな。名前なんてゆうん?」

 

...孫悟空か!

と突っ込みたくなるような会話の切り口だ。

 

「えっ、私?〇〇ってゆうんやけど...」

 

「へ~、〇〇ちゃんはどこから通ってるん?」

 

「□□市やで。」

 

□□市か...  

結構遠いな...

もし、もしも、付き合うってなったら遠いな...

とりあえず電話番号だけでも聞いとくか...

 

と一通りの妄想を終える。

 

「今度どっか遊びに行こよ。とりあえずまた電話するから、電話番号教えてよ。」

 

かなり恥ずかしかったが、勢いで言いきった。

 

すると意外な答えが。

「ちょっと待って、●●さんの友達やろ?今日は5人で来てない?」

 

「そやで。5人で来てるで。」

 

「さっき、ヒロシってゆう子とマコってゆう子に電話番号聞かれたで。教えてしまったけど。」

 

まさかのカブりである。

それにしても、ヒロシレッドとマコブラックは実に仕事が早い。さすが敏腕営業マン。

 

「まじで!ほんじゃ今度みんなで遊びにいこな。」

と社交辞令丸出しな感じでその場を去った。

 

もうそれからは、そんなにテンションもあがらず、面白そうなネタを探しながら校内をウロウロしていた。

 

そしてもう帰ろう、ということになり僕らは学校を後にした。ショウジだけはまだ残っていたので4人で帰ることに。

 

結局、なんの爪跡も残せず終わったが、女子高に入れただけでまあまあ満足だった。

 

 

...と、文化祭に行った時の事を思い出していたら、視界に紙袋が入った。