【青春爆走編06】愛情より友情?
7分泣きのショウジを見ながら、2人とも目が点になってしまう。
すると、泣きながらショウジが
「やっぱ友達って最高やでな~。いや~、ヒロシかっこええわ~。付き合ってよ。」
「きしょいんやって!お前!」
ショウジは昔から、ちょっと気の弱い所はあるが、感動しいな所もあり、テレビドラマを観ても涙を流すようなピュアな男である。
「ヒロシのおかげでスッキリしたわ。ありがとう。」
「ってゆうか、お前、自分で電話せえよ。何で俺が電話すんねん!」
「ジュースおごるから。何がいい?」
そう言ってショウジはジュースを買いに行った。
ふと気になったので聞いてみた。
「なあ、ヒロシ。さっきもし、山本が来るんやったら来いや、みたいになってたらどうしてた?」
「ボッコボコにしに行ってた。3秒で。」
「やでな!俺、電話の途中で、もう上着着て出る準備してたのに。」
「でも、●●さんもエグいでな。他に好きな人できた、とか。」
●●さんは、昔から真面目な女の子というイメージがあり、頭もいい。
なんで、ショウジと付き合ってたのか不思議なくらいだ。
頭もよく、真面目なお嬢様と下品でアホ丸出しな感じのショウジのミスマッチ。
例えると、フランス料理ばかり毎日食べていると、カップラーメンが食べたくなる、みたいな感じだろうか?
●●さんとショウジは、そんなに長く付き合っていた訳ではないのだが、先月に、僕も合わせて5人ともお世話になった。
●●さんはお嬢様で、私立の女子高に通っている。そして、先月にその通っている学校の文化祭があり、僕ら5人分のチケットを用意してくれたのだ。
チケットがないと、学校の中にすら入れないらしく、まさにプレミアチケットだった。
僕はその時の事を思い出していた。