どうしようもないクズ男の半生記

今年で40歳になり、人生を折り返そうとしているクズ男の半生記です。

【青春爆走編07】女子高っていい匂いがする!

話は少しさかのぼり10月。

 

彼女から文化祭のチケットをもらえるという吉報をショウジが持ってきた。

 

しかも、僕らの分もあり、計5枚。

 

しかも、女子高の文化祭。

 

みんなテンションがあがらない訳がない。

 

そして、11月になり、文化祭当日。

テンションの高い、クソガキ5人が電車に揺られ揺られて1時間半。

 

その高校は都会のど真ん中にあり、きれいな学校だった。

 

田舎のサル5人が並んで颯爽と歩く姿はまるで、戦隊ヒーローを彷彿させる。

 

ヒロシがレッド、マコがブラック、タツヤがグリーン、ショウジは間違いなくイエロー、僕はさしずめブルー、といったところか?

 

門を入って、チケットを渡し受付を済ませる。

校舎の中に入ってすぐに感じた事は

『女子高、なんかいい匂いがする!』

 

ショウジはすぐに、彼女のところへ行ったので、4人で行動することに。

 

クラスごとに出し物みたいな事をやっていたので、端からまわってみる。

 

ここで、ヒロシとマコの本領発揮である。

かわいい子がいると、すぐに仲良くなって、楽しそうにしゃべっているではないか!

ヒロシもマコも男の僕からみてもカッコいいので、それも納得できる。

「アンタら、いい営業マンになれるよ。」

僕は心の中で思っていた。

 

知らない間にヒロシとマコはいなくなっていて、僕とタツヤだけになった。

 

タツヤ、喉かわけへん?なんか飲む?」

 

「かわいた。飲む。」

 

僕とタツヤは、喫茶店みたいな出し物をしている教室でジュースを飲んでいた。

 

ジュースを飲みながら、女子高生を見ていると、結構なお嬢様学校らしく、みんな育ちが良さそうだ。

 

僕とタツヤでは、ちょっとハードルが高すぎる。

ここで、考える。

「まあでも、旅の恥はかき捨て、って言うからな~。せめて1人くらいでも仲良くなって帰ろかな。」

 

そう考えた僕は、早速行動に出る。

ハイソな感じの子が多いので、普通にノリよくしゃべってくれそうな子、尚且つ、かわいい子、にターゲットを絞りこんだ。

 

獲物を狙うハンターのごとく、感覚を研ぎ澄ませる。

 

探し回ること30分。

 

とうとう見つけた!

 

ハイソじゃなく、普通に話してくれそう、そして、かわいい。

バッチリではないか。

 

そして、僕はその子に話しかけてみた。