どうしようもないクズ男の半生記

今年で40歳になり、人生を折り返そうとしているクズ男の半生記です。

【出逢い編09】「彼氏?」

結局その日は僕は電話しながら、1時間歩いて家に帰った。

 

まさか電話をくれるとは思っていなかったし、実は近所で、警戒しながらもちゃんと喋ってくれたので、変な下心無しで純粋に嬉しかった。

 

そして最初の電話の日から3日後、夕方僕はあのパチンコ屋さんにいた。

 

彼女は5時で仕事が終わるのをわかっていたので、ここでちょっとだけ勝負に出てみる。

 

「一緒に帰れへん?」

 

彼女は了解してくれて、電車で一緒に帰る事に。

 

パチンコ屋さんを出たところで待っていると彼女が出てきた。

駅に向かいながら、ムカつく客がおる、とか結構時給いい、とか話していた。

 

駅のホームで電車を待っていると、彼女に誰かが声をかけてきた。

 

「ゆみちゃん!久しぶり!」

 

その女の子は高校の時の友達らしい。

 

「えっ!彼氏?」

 

「違う違う。知り合い。」

 

確かに、彼氏ではないけれど。

知り合ってまだ何日かしかたってないけど。

 

否定の返事のスピードが速すぎるんでは?

 

ちょっと喰い気味やったし。

 

と勝手にちょっとテンション下がったたくや20歳の5月であった。