どうしようもないクズ男の半生記

今年で40歳になり、人生を折り返そうとしているクズ男の半生記です。

【出逢い編12】声がききたい

帰りの電車の中で考えてみた。 なぜ、俺は今日こんなにテンション上がらないのか? 残飯処理班のせい? 藤川さんが来たから? いや違う、藤川さんは悪くないし、僕を隊長に任命したよっしーやさーくんも悪くない。 いつもの調子なら、僕もそれに乗っかって楽…

【出逢い編11】隊長に任命

彼女を車で送っていった日から何日かたった日。 さーくんから連絡があり、女の子らと飲み会するんやけど、男の人数足りんから来てほしい、と頼まれた。 今でいう合コンである。 断る理由もないので、電車に乗ってさーくんの家まで向かった。 居酒屋が建ち並…

【出逢い編10】ゴミ溜めみたいなとこなんで

帰宅ラッシュの中、2人は好きな芸能人の話や、好きな音楽の話で盛り上がっていた。 家の場所的には、彼女の降りる駅は僕が降りる駅の1つ向こう側なので、僕が降りる駅でとりあえず2人とも降りて、車で彼女の家まで送っていくことになった。 住んでいたマン…

【出逢い編09】「彼氏?」

結局その日は僕は電話しながら、1時間歩いて家に帰った。 まさか電話をくれるとは思っていなかったし、実は近所で、警戒しながらもちゃんと喋ってくれたので、変な下心無しで純粋に嬉しかった。 そして最初の電話の日から3日後、夕方僕はあのパチンコ屋さん…

【出逢い編08】ご近所物語

自分は本当に"タクヤ"であるという事を必死に説明しながら、僕は改札を出た。 ホームの椅子に座っていると、電車の音や、アナウンスの声がうるさかったからだ。 自分の家まであと4駅。歩いたら1時間くらいかかる距離だ。 携帯で会話しながら、歩いて帰る事に…

【出逢い編07】PUFFYとキムタク

帰りはいつも、各駅停車に乗ってゆっくりと帰るのがいつものパターンで、その日も帰宅ラッシュの時間を避け、のんびりと電車に揺られていた。 降りる駅まであと4駅というところで、携帯が鳴った。 その瞬間、直感的に今日、電話番号を渡したあのコーヒー売り…

【出逢い編06】ストレート?変化球?

「あっついなぁ。」 「あっ、はい。」 驚くほどそっけない返事をしながら、ワゴンの商品の片付けを続けている。 これは後日談だが、やはりよく声はかけられるらしく、いちいちまともに対応しないらしい。 しかも、その時僕は話しかけるぞオーラ全開だったらしく…

【出逢い編05】あっついなぁ。

5月の末ぐらいになると、もう夏みたいに暑い日もあるわけで、その日も初夏のような日差しが強い日だった。 いつものように、さーくんとよっしーとパチンコ屋さんでたむろっていた。 相変わらずワゴンサービスの女の子はアリスファッションだ。 初めて目にし…

【出逢い編04】コーヒー売りの少女

バンド活動も自然消滅のような感じになり、友達もあまり集まらなくなってきた頃、僕はいつも、さーくんとよっしーとつるんでいた。 二人とも僕よりも歳が1つ上で、その時は二人ともガチプーだったので、いつでもひまだったのである。 ただ、二人とも住んで…

【出逢い編03】ノストラダムスの大予言

皆さんは覚えているだろうか? 1999年7の月に地球が滅びる。というノストラダムスの大予言を。 その運命の7月まであと2ヵ月となった5月頃。 相変わらず僕は、気ままな生活を続けていた。 ただひとつ変わった事は、周りの友達だった。 大学生だった村田(村や…

【出逢い編02】バンドと麻雀とパチスロと

当時の僕は、実家を出て一人暮らしをしていたのですが、定職に就くこともなく、パチンコ屋の派遣バイトなどをしていました。 その頃のパチンコ屋の派遣バイトの主流は、2週間で1クール、時給も現在より良かったので、1クール働いて1クール休む、そしてまた1…

【出逢い編01】 ミレニアム

「このまま付き合ってても、先が見えへんから別れて」 時は1999年4月、小室ブームも下火になり、超大型新人、宇多田ヒカルがデビューした頃。 当時付き合っていた彼女と2ヵ月ぶりの電話がいきなりこれだった。 不思議と悲しみも淋しさもなかった。それもその…

はじめに

今年で、40歳になりました "たくや"と申します。 平成29年9月10日に、離婚いたしました。 簡単にいうと、見下り半を突きつけられました。 今回、なぜブログを書こうと思ったかというと、記憶を辿る事によって自分自身の反省、これからの人生への戒めにしたい…